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毒吐く独白(ノン)フィクション

ニーゼロニーゼロ これを聴いてろ

2020年という止まった期間を1年なんて単位でまとめてしまうのはなんて野暮なんだ、と思ってしまうけど、それでも、それでもみんなの駆け抜けた1年を知りたい、という気持ちは昨年から変わらないので、今年もアルバム年間ベスト+α、やります!
ちなみにこれを書ききるまで他の人のベスト情報についてはエモートとかリアクションだけしておいて、極力中身はほぼほぼ確認しないように地味に無駄な徹底をしています、素の気持ち…とはいえ、実際今年そんなに聴けていない現状ってのもありますが。ではでは~

あ、例のごとくランキングではないです、ただただセレクションしている感じです、よろしくです

アルバム年間ベスト部門

1. 藤井 風 / HELP EVER HURT NEVER 2020.05.20 UNIVERSAL SIGMA / HEHN RECORDS

2020年は本当に藤井風ばっかり聴いていた、Spotifyもそう言っているし間違いない。フィジカルでも買ったのにサブスクでもヘビロテしているという… @totsugeki_snappr氏がインスタストーリーで「約束された名盤」と称してて、本当まさにその通りだと…その言葉、借ります…!
自分が初めて聴いたのも、ちょうど卒論を提出してジェラートを食べに行った1月の話。「もうええわ」がUSENで流れていてすぐにShazamした記憶。Early Noiseとかで名前は知ってたけれども、曲名に「w」とかネットスラング入っているし、ネット出身系の人なのかな~とか思っていたら…確かにそれはそうなのかもしれないけれど、そういうの、スキルで既に通り越しててて一年間魅了されてしまった…

2. RYUTist / ファルセット 2020.07.14 PENGUIN DISC


昨年のベストでもノミネートした柴田聡子をはじめ、蓮沼執太/弓木英梨乃/シンリズム/Kan Sano/パソコン音楽クラブ/北川勝利/沖井礼二などが楽曲提供した超豪華なアルバム。
RYUTist自体を初めて聴いたのは1st「RYUTist HOME LIVE」がリリースされたときで、それから少し離れていたけれども気がついたら時代とともにもはや地方アイドルというククリ自体飛んでいた。特にあれが劇場色が強かったってのもあるけれども…
アルバム自体どこを切り取っても個性があって最高だけれども、M12「黄昏のダイアリー」にいく最後の過程でアルバム名「ファルセット」の意味がわかる気がする。

3. MORISAKI WIN / PARADE 2020.08.19 Nippon Columbia


和製MJといえば、みたいな人は各時代に色々いるけれども、その中でも時代感ごと2020年に当時の空気を持ってきてくれていると思う…、もちろん年齢的にそんなことはないんだけれども、オルガンのジャジーさとか、いい意味で現代的じゃないリズムだったりとか。マチナカでいい具合に流れてて「なにこれ!」ってなって、別々の場所でShazamしたはずなのに全部同じEPに集約されてて、聴かない理由が必然的になくなった…。是非フルアルバムが聴きたい!

4. iri / Sparkle 2020.03.25 Victor Entertainment


先述した藤井風のプロデューサーYaffle/Kan Sanoらも楽曲提供するiriの4thアルバム。所々に散りばめられている90s感、プレステ当時感が最高。iriの声は本当に貴重。こんなにドライブしたくなるアルバムある?

5. Lucky Kilimanjaro / !magination 2020.03.04 DREAMUSIC


今年はこういう系統、っていうのがだんだんと紐解かれている気がするけれども。とはいえ、今までのバンド感ってのがなく、かつ多メンバーの賑やかな感じが凄い良い。去年は4,5回ぐらいしかDAWを起動しなかったけれども、そのうち1回はラッキリの音作りが良くて真似したくなったから。このハイファイな感じよ~

6. パスピエ / synonym 2020.12.09 NEHAN RECORDS / UNIVERSAL MUSIC


ワーナーから移籍後初のアルバム。今までのパスピエって、どこかバンドらしさ+パスピエのエッセンス、みたいな、ちょっとした隠し味みたいなのがメチャクチャ美味しいっていうイメージだったけれども、このアルバムはなんというか、その隠し味の原液、濃縮還元後みたいな感じ。実験とポップの境界線限界だと思うんだけれども正直まだまだ実験を見続けたい。しかしバンドブーム以降から辿ると、UNICORN->フジファブリック->パスピエ、になる訳だよな、突然変異を繰り返すな…。

7. DAOKO / anima TOY'S FACTORY


とにかく、M2「anima」で網守将平という天才を知れて感謝。2020年の「ANIMA」といったらReoNaのイメージも強いけど自分はこっち。M5「御伽の街」はMVも小袋成彬のトラックも最高だし、Chip Tanakaのゲーム音散らばるM11「帰りたい!」、要所要所に見えるポエトリーな一面、始発ちゃんのジャケ含めて、紅白とかで辿って好きになっていった人を新境地へもっと連れて行ってくれ~~となった。

8. 春ねむり / LOVETHEISM TO3S RECORDS


本当無知だけれども。音楽ってまだこんな表現方法があったんだって正直メチャクチャ衝撃的だった。生でライブとか見たらぶっ飛ぶんだろうな…。

9. 吉田一郎不可触世界 / えぴせし 2020.05.13 PETASTEREO


ZAZEN BOYS吉田一郎のソロ、5年ぶりの2ndアルバム。5年前の1st「あぱんだ」の独特な包み込まれる感じ、ちょうどまた欲しくなっていたタイミングで2ndが来て、しかもちょっと皮が厚くなってる感じで包まれてたから超満足。

10. arabesque Choche / Coe 2020.07.08 Ulula Records


ChouchouやOrcaorcaで活動するarabesqueのソロ作品。基本的なベクトルとしてはChouchouと同じなんだけれども、もうちょっと生活音楽寄り。それでもこのコロナ禍の止まった時間を過ごしていく中で、こういうラジオドラマのようなサウンドトラックは心にしみるものがあった。

次点

1. Maison book girl / Fiction
ベストアルバムだから知ってるはずなのにそんなことはなかった

2. DATS / School
M2「Lust」のベタなDATS感スゴい

3. evening cinema / AESTHETICS
逆説的なアルバムタイトル… 2020年は3年越しにsummertimeもハネたしなぁ

4. Serph / Skylapse
音色からコード感からすべてが好きなやつ

5. OXP / Swing Convention
カセットテープをジャケ買いしたんだけれども正解だった

6. 上田麗奈 / Empathy
声優さんって歌いながら感情表現が音に出てて本当にすごい

7. ikkubaru / Chords & Melodies
アルバム聴き終えて調べるまでインドネシアの方々って知らなかった…

8. TWICE / Eyes wide open
これ聴くともうK-POPとかってジャンルで括るのが不可能だってことに気づく

ソング年間ベスト部門

1. 長谷川白紙 / シー・チェンジ Musicmine 作詞・作曲:長谷川白紙


初めて聴いたとき気持ちよすぎて最後まで聴けずに爆睡してしまった、を2回繰り返した… 

2. 森山直太朗 / ありがとうはこっちの言葉 Universal Music 作詞:御徒町凧 作曲:森山直太朗


アニメ『ソマリと森の神様』主題歌。 最近は演劇も交えて劇場公演もやってる森山直太朗だけど、その感じが作品に昇華された感じ。

3. 麒麟川島明 / where are you SLENDERIE RECORD 作詞:神田沙也加 作曲:堂島孝平 編曲:冨田謙


芸人のバラエティ溢れる各所展開が目覚ましい世の中にはなったけれども、吉本に所属し続けながらこういう超真面目でありながら作品になっている藤井隆のプロデュース力、本当に誰も真似できないな… 川島がサックスに挑戦する姿はYouTubeで見れるのでこれもおすすめ。

4. Reol / Q? Victor Entertainment 作詞:Reol 作曲:Giga, Reol 編曲:Giga


こんなバッキバキにカッコいいトラックがアニメデジモンの主題歌?? これを聴いて育つ次世代がどうなるのかすら気になる。

5. METAFIVE / 環境と心理 WARNER MUSIC JAPAN 作詞・作曲:小山田圭吾


公開されたタイミングもそうだけれどもメタファイブ絶対に東京五輪決まってたでしょ。

6. ukka / 恋、いちばんめ SDR 作詞:MICO, ヤマモトショウ 作曲:ヤマモトショウ 編曲:宮野玄士


桜エビ~ずから改名後初のリリース。昨年もノミネートした進化していくふぇのたすコンビによる曲と。発展途上な感じがとってもいい。

7. イヤホンズ / 記憶 King Record 作詞・作曲・編曲:三浦康嗣(□□□)


□□□の「everyday is a symphony」を1曲に凝縮したと三浦さんのTwitterでも書かれていたけれども… 逆にこんなに情報量が多いのに7分に整理されているのがすごい。それにしても先述アルバム、発売から10年経つの!?経年変化が最強の進化か…

MV年間ベスト部門

1. Tomggg x Lil Ice x Ada Shih / Misunderstand 2020.01.13 Good Music Party Dir:杉山峻輔


スケブリ氏の色彩感覚、本当に最高すぎる、色で人がわかる

2. chelmico / Easy Breezy 2020.01.17 WARNER MUSIC JAPAN Dir:田向潤


今ってこんな高精度で動いている人でもスキャニングできるの?アイデア次第でどんなMVでも作れるじゃん…って思わされた… 田向さん、きゃりーの「PONPONPON」とかくるりの「Liberty & Gravity」とか、ブレなくて好き。

3. ニガミ17才 / 幽霊であるし 2020.01.13 EXXENTRIC RECORDS / 苦味興行 Dir:OSRIN(PERIMETRON)


PERIMETRONの作るMVってその系統の人たちにはバシッと合うけれども他の毛色の違うアーティストには合うのかな~と思っていたけれども、合いすぎていたわ…

4. ネクライトーキー / 北上のススメ 2020.01.29 Sony Music Dir:小名良平


なんかいい。味付けが塩かけたぐらいな感じで。

5. KREVA / Fall in Love Again feat. 三浦大知 2020.12.02 Victor Entertainment Dir:大喜多正毅


カメラの移動速度とズームの速度を一致させることで起きるめまい効果(ドリー・ズーム)を多用しているMV。圧縮効果であーだこーだ言われる時代だけれども、こんなに距離感を意識している今なMVは今しか見れないのかも。

6. yonawo / rendez-vous 2020.10.16 WARNER MUSIC JAPAN Dir:加藤マニ


窓枠が液晶になってる映像がずっと見てたいと思った、可能性割とまだまだ無限にある

7. 福原遥 / 透明クリア 2020.03.04 Sony Music Dir:KASICO


眼力…

総括

2020年の初め頃にクコルカ君がこうツイートしてて。ここでは小森雅仁さんについて主に言及していたけれども、思い返せば藤井風もiriもDAOKOもDATSも小森さんワークスで、なにか共通して聴けるのがあるんだな~と勉強しなければならない気持ちに。(そしてなぜか自分も小森さんにTwitterをフォローしていただいている、何故に?ありがとうございます…)
ライブ・フェス・クラブと制限され、配信も手探りな中、結局置き換えられないものももちろんあって、それが届くまでにどれだけコロナによって干渉されるか… ただただ、生のパフォーマンスが見れる日を心待ちにするしかないかなぁ…

っと2020年はこんなところです!さてこれからみんなのを色々と見ます、カブってたら面白いな~